外壁・屋根塗装で使う足場面積を計算する方法
外壁・屋根塗装では、職人の安全性を確保し、高品質な施工を提供するために必ず足場が設置されます。
塗装と直接関係がある部分ではないので、あまり重要視されていないかもしれませんが、足場の面積や費用も業者によって異なるので理解しておくことが大切です。
このページでは、外壁・屋根塗装で使う足場の面積や種類、費用などについて紹介します。
足場面積を計算する方法
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足場の面積は家の外周から計算することができます。足場は外壁から0.5m程離して設置するため、外周よりも大きい面積になります。
計算式は以下の通りです。例では家の大きさが縦5m、横9m、高さ6mの2階建て住宅の場合を想定しています。
1.足場の外周を計算する
足場の外周は外壁から0.5m離して設置するので、縦・横それぞれの両端に0.5m足します。そして、縦・横それぞれ2面あるので2倍にします。
縦の長さ:(0.5m+5m+0.5m)×2面=12m
横の長さ:(0.5m+9m+0.5m)×2面=20m
足場の外周:12m+20m=32m
2.足場の面積を計算する
家の高さよりも0.5m高くした位置に足場を設置するので、高さ6mに0.5mを足して足場面積を求めます。
足場面積:32m×(6m+0.5m)=208㎡
以上の方法で足場面積は208㎡と計算できます。また、足場の費用は「足場面積×㎡あたりの単価」で求めることができます。
坪数ごとの足場面積
下記がおおまかな足場面積と費用の相場です。足場の料金は㎡あたり800円として計算しています。
延べ床面積(2階建て) | 足場面積 | 足場料金 |
---|---|---|
20坪 | 155~169㎡ | 124,000~135,200円 |
25坪 | 170~184㎡ | 136,000~147,200円 |
30坪 | 185~199㎡ | 148,000~159,200円 |
35坪 | 200~214㎡ | 160,000~171,200円 |
40坪 | 215~229㎡ | 172,000~183,200円 |
45坪 | 230~244㎡ | 184,000~195,200円 |
50坪 | 245~259㎡ | 196,000~207,200円 |
住宅の塗装で使う足場の種類
外壁・屋根塗装で使う足場は3種類あり、現在主流なのはクサビ(ピケ)足場です。ただし、立地や状況によって単管足場、単管ブラケット足場を使用する場合もあります。
単管足場
単管足場は2本の鉄パイプを並べて、その上に足を乗せるタイプの足場です。狭い場所や様々な形状にも合わせて足場を設置できますが、安全性が低く滑りやすいため現在はあまり使われません。
単価は㎡あたり500円~800円が相場です。
単管ブラケット足場
単管ブラケットは、単管足場に板を取り付けボトルで固定された足場です。単管足場とは違い、鉄パイプの上に板が乗っているので、足場が安定する特徴があります。
ただし、ボトルが緩むと揺れやすくなるため、注意が必要です。また、設置に時間がかかるというデメリットもあります。
単価は㎡あたり600円~1,000円が相場です。
クサビ(ピケ)足場
クサビ(ピケ)足場は、幅の広い板を使用する足場で作業がしやすく、現在最も使われている種類になります。安全性が高く、設置・解体の時間も短縮できるのが特徴です。
ただ、設置の時にハンマーで叩いて固定するため、大きな音が響いてしまいます。そのため足場を設置する際は、事前に近隣の方に挨拶をしてくおく等の配慮が必要です。
単価は㎡あたり600円~1,200円が相場です。
まとめ
足場の面積は家の外周がわかれば、計算式を使って算出することができます。ただし、業者によって計測値が前後したり、外壁から離す距離が違うこともあるので、必ず計算通りの面積になるとは限りません。
業者の中には足場の面積を大きく出して費用を上乗せしようとする悪徳業者もいるので、自分自身でもある程度の大きさを知っていると安心です。