シリコン塗料の特徴と単価
シリコン塗料は、今でもよく使われている塗料で、各メーカーからも様々な製品が販売されています。見積書を取る際もプランの1つにシリコン塗料入れることが多いため、自分自身でもどのような塗料なのかを知っておくことは大切です。
このページでは、メリットやデメリットなどシリコン塗料の特徴について紹介します。
シリコン塗料はどんな塗料なのか?
シリコン塗料とは、シリコン系の合成樹脂を主な成分としており、外壁塗装ではよく使われる塗料です。
種類は「水性1液型」「油性1液型」「油性2液型」の3種類で、水性は希釈するときに水、油性はシンナーを使用します。
また、1液型は塗料の缶を開けてそのまま塗ることができ、2液型は硬化剤を混ぜてから使用するものになります。
【メリット1】価格と耐用年数のバランスがいい
以前、主流だったウレタン塗料は価格が安い分、耐用年数は短いというデメリットがありましたが、シリコン塗料は10~15年の耐用年数を持ちつつ、価格も高すぎないのでバランスが良い塗料です。
【メリット2】種類が豊富
よく使われている塗料なので、各メーカーから様々な塗料が販売されており、機能性やカラーバリエーションなども豊富にあります。そのため、他のグレードよりもイメージや環境にあった塗料を選ぶことができるでしょう。
【メリット3】汚れにくい
シリコン塗料は撥水性が高いため、雨水に含まれた汚れやほこりなどを弾いてくれます。また、塗膜が固く、低電圧性であるため汚れが付きにくい性質も持っています。
【メリット4】光沢性がある
シリコン塗料は艶のある仕上がりになり、光沢保持率も比較的高い塗料です。そのため、艶を長期間維持し、綺麗な塗膜を保つことができます。
【デメリット1】ラジカル、フッ素に比べ耐久性が劣る
ラジカルやフッ素など、シリコンよりグレードが高い塗料が発売され年数が経ち、塗料の単価も下がっています。そのため、弊社ではシリコンよりもフッ素をオススメしています。
シリコン塗料の施工単価(m2)はいくらくらいか?
弊社では、シリコン塗料はあまり使いませんが、平米あたりの単価は2,300~3,000円くらいです。
弊社で使う塗料の内シリコン塗料の割合
弊社では、塗料グレード別の使用割合は、アクリル0%、ウレタン0%、シリコン10%、ラジカル制御0%、フッ素80%、光触媒0%、無機塗料10%となっています。少し前まではシリコンをメインに使っていましたが、今は費用対効果を考えるとフッ素をオススメしています。
こんな方にオススメする塗料です
10年持てば十分という方にはオススメできる塗料です。
代表的なシリコン塗料
ファインシリコンフレッシュ:日本ペイント
ハナコレクションシリーズ:日本ペイント
サーモアイSi:日本ペイント
セラMシリコンⅢ:関西ペイント
クリーンマイルドシリコン:エスケー化研
クールタイトSi:エスケー化研
ヤネフレッシュSi:エスケー化研
まとめ
シリコン塗料は、価格と耐用年数にバランス良いのが人気の理由で、遮熱性や防汚性など様々な機能を持ったものあります。
商品にもよりますが、カラーバリエーションや艶なども、他のグレードに比べると選べる種類が多いので、その点もシリコン塗料で塗装するメリットかと思います。
「フッ素だとちょっと高い…」と思う方は、シリコン塗料を検討してみてはいかがでしょうか。